WRC2019/07/20

F1ドライバーのボッタス、ヤリスWRCを初テスト

(c)TGR

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 メルセデスF1チームのヴァルテッリ・ボッタスが、フィンランドで行われていたトヨタGAZOOレーシングWRTのラリー・フィンランドのためのプレテストに参加、トヨタ・ヤリスWRCのステアリングを握っている。

 トヨタのフィンランドにむけたテストは火曜日にタナクによって始まっており、水曜日にクリス・ミーク、木曜日にヤリ-マティ・ラトバラがテストを行ったあと、先週末にシルバーストンで行われたF1 英国GPを2位でフィニッシュしたボッタスが金曜日にドライコンディションとなったフィンランドの高速ステージでヤリスWRCのドライブを堪能した。今回のテストで使用されたマシンは、タナクがラリー・エストニアで優勝を飾ったヤリスそのものだ。

 ボッタスは今年1月にフィンランド選手権のアークティック・ラップランド・ラリーにおいてMスポーツ・フォードの最新のフィエスタWRCでラリーデビューを果たし、初のステージ勝利を獲得して総合5位でフィニッシュしている。

 今回のテストでもアークティック・ラップランド・ラリーでコドライバーを務めたヤルモ・レウティネンがボッタスのためにペースノートを読んでおり、トヨタGAZOOレーシングWRTチーム代表のトミ・マキネンも姿をみせてボッタスにアドバイスを送ったようだ。

 今回のテストによって、ボッタスが将来、トヨタからのラリー参戦が実現することも期待されるが、いまのところトヨタはこのテストについて「Just 4 Fun(ただ楽しむためのもの)」とだけ説明している。

 また、ボッタスに続いてユハ・カンクネンもヤリスWRCのステアリングを握った模様だ。