WRC2020/07/02

FIAがシーズン再開のガイドラインをアップデート

(c)Hyundai

 FIAは火曜日、「リターン・トゥ・モータースポーツ(モータースポーツへの復帰)」ガイドラインを発表、ステージの短縮化などを含めたフォーマットの変更などラリーの特性にあわせたシーズン再開のガイダンスに関してのアップデートが行われている。

 新型コロナウイルスのロックダウンによって世界中のモータースポーツが中断していたが、先週には東ヨーロッパでラリーが再開されるなど、ゆっくりとシーズンの再開にむけて戻り始めている。

 可能な限り安全な環境での再開を促進するために、FIAはすべての競技者、チーム、関係者が遵守しなければならないガイドラインを6月初旬に発表していたが、今回、その最新版を公開した。

「リターン・トゥ・モータースポーツ」の今回のアップデートにおいて最も重要な変更点は、ラリーのフォーマットに影響を与えるものだ。FIAはこの最新版の中で、短いステージをリピートして使用したり、サービスパーク内でのソーシャルディスタンスを保つためにサービスタイムを長くすべきだとまとめているほか、さらに、複数のエリアを使った大会を開催するのではなく、1つのエリアを使ってイベントを開催することを提言しており、サーキット、軍事施設、私有地を管理にもっとも適した場所として推奨している。

 サービスパークは一か所のみ設置し、リモートタイヤやリフューエルゾーンは置かないことが推奨されており、ドライバーはパルクフェルメに自ら駐車しなければならず、タイムカードはコドライバーがマシンの中から電子的な操作で提出できるようにする。

 FIAはまた、顔と口の両方を覆うようにバラクラバの着用を推奨し、ソーシャルディスタンスが守られるように、各日の終わりに行われる伝統的な「ミート・ザ・クルー」ショーを廃止し、より一般的なメディア向けのブリーフィングを行うことを提案している。

 ラリーの様々なステークホルダーは、クラスターが発生した場合にそれを最小限にくい止めるために、より小さなグループに分かれなければならないことが明示された。

 例えば、大きなマニュファクチャラーチームにおいて、ドライバーやコドライバー、そのメカニックについてはチーム内でサブグループを作る必要がある。そのサブグループのメンバーは、イベントの前後にCOVID-19の検査を受けるなど管理されなければならないとされている。サブグループは週の初め、プレイベントのレッキの前に編成されなければならない。

 より具体的なガイドラインは金曜日に発表される見通しだ。