WRC2020/12/20

FIAがバーチャルセレモニーでチャンピオンを表彰

(c)FIA

 FIA表彰式が12月18日夜にジュネーブで開催され、トヨタGAZOOレーシングWRTのセバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアが7度目の世界王者として正式に栄冠を授けられた。

 史上初のバーチャルセレモニーとして開催された今年のFIA表彰式では、チャンピオンたちは会場に出席するのではなく、リモート・スタイルで祝福を受けることになった。オジエとイングラシアにとってはこの8年で7度目のタイトルとなり、ヒュンダイ・モータースポーツが2年連続2度目のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得することになった。

 2020年のワールドチャンピオン・トロフィーとともにモニターに映し出されたオジエは、コロナウイルスに直面したシーズンでこのタイトルを獲得することの難しさがあったと認めた。

「僕らはこのパンデミックに直面しなければならなかったし、予想していたものとは全く異なる特別なカレンダーに対応しなければならなかった」とオジエは語った。

「僕らにとって、実際、今シーズンはチャンピオンシップを意識するのが難しかったので、次から次へとラリーに参加し、毎回ベストを尽くさなければならなかった。次になにが起きるかわからなかったからね」

「だからこそ、毎戦ともに最大限の力を発揮しなければならず、長期的な計画を立てるのが難しかった。毎回、この週末を最大限に活用する必要があり、最高のポイントを獲得しなければならないと考えていた」

 またオジエは、この表彰式の数時間前にトヨタが発表したヤリ-マティ・ラトバラが新しいチーム代表に就任するニュースについても語っている。2人はフォルクスワーゲン・モータースポーツで4シーズンにわたってチームメイトだった。

「彼ほど情熱的でWRCの歴史をよく知っている人はいない。彼はこの新しい仕事に全力を注ぐと確信している。このニュースには多くの人が驚いたと思うが、彼がこの新しいポジションにどのように適応していくのか、興味深いものになるだろう」とオジエは語った。

 また、WRC2のチャンピオンであるマッツ・オストベルグとトシュテイン・エリクセン、WRC2チームチャンピオンのTOKスポーツ・ワールドラリーチームも表彰されました。WRC3の新王者ヤリ・フットゥネンとミッコ・ルカ、ジュニアWRCチャンピオンのトム・クリステンソンとヨアキム・シェーベリがそれに続いて表彰されている。

 また、FIA表彰式では、世界ラリー選手権で最も長い取材経験を誇り、6月に80歳で亡くなったジャーナリストのマーティン・ホームズにむけて多年にわたるその功績に賛辞が贈られている。