WORLDWIDE2021/04/13

GRヤリスAP4がオーストラリアでデビューウイン

(c)TGRA

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 先週末にキャンベラで行なわれたオーストラリア・ラリー選手権(ARC)の第1ラウンドのナショナル・キャピタル・ラリーは、トヨタGAZOOレーシング・オーストラリア(TGRA)ラリーチームのハリー・ベイツとコドライバーのジョン・マッカーシーが、新しいGRヤリスAP4のデビューを勝利で飾った。

 ナショナル・キャピタル・ラリーは当初は3月26〜28日に予定されていたが、豪雨のためにキャンベラの首都特別地域(ACT)から開催の許可が下りなかったために、4月10〜11日に延期されて14SS/162.89kmで行われている。

 オープニングステージからリードしたハリーは、全14SSのうち11ステージを制して優勝し、同じく新型GRヤリスAP4を駆った弟のルイス・ベイツとコドライバーのアンソニー・マクローリンに43秒の差をつけて優勝を飾っている。ルイス・ベイツが残りの3つのステージを勝利し、TGRAラリーチームは1-2フィニッシュを達成した。

 またルイス・ベイツから1分1秒の差で3位のネイサン・クイン(三菱ランサーエボルーションX)が続いている。

 ARCドライバーズタイトル防衛に向けて素晴らしい勝利とともにシーズンをスタートしたハリーは、この勝利はニール・ベイツ・モータースポーツ(NBM)がトヨタ・オーストラリアと共同で設計・開発した新しいGRヤリスAP4の強さと能力の証明だと語った。

「自分のホームタウンのラリーに真新しいマシンで参戦し、ルイスやコドライバーたちとともに、いきなり1-2を獲得できたことは最高の気分だ」とハリーは語った。

「今日の最後から2番目のステージでの小さな電気的問題は別として、マシンは完璧に機能した。ラリーで育てられたトヨタGRヤリスという優れたベースがあり、それをNBMのチームが何千時間もかけて間に合うように準備してくれたことは、本当に価値があることが証明された」

「このマシンはコーナーを抜けるのが非常に速く、グリップ力も高いので、どんどん攻めていくことができる。いくつかの調整をして、次のクイーンズランドでのレースを楽しみにしている」

 新しいGRヤリスAP4ラリーカーは、GRヤリスをベースに、トヨタと30年以上のパートナーシップを持ち、オーストラリアのラリー王者に4度輝いたニール・ベイツが運営するニール・ベイツ・モータースポーツが設計・デザインを担当した。

 トヨタ・オーストラリアは、これまでにもARCでオーストラリアのラリーチームをサポートしてきたが、ラリーカーの開発に積極的に関わったのは今回が初めてで、ボディワークはチームのPP&D部門がデザインした。

 ARCの次戦は、5月21〜23日にギンピー周辺で開催されるラリー・クイーンズランドとなる。