Mスポーツ・フォードが、10月1〜3日に行われるラリー・フィンランドにおいて誰をフォード・フィエスタWRCに乗せるかで2022年に向けたチームの計画を読み解くことができるかもしれない。
ラリー・フィンランドのエントリーリストが発表されるのは、いつも待ち遠しい瞬間だが、今回はとくにMスポーツ・フォードがガス・グリーンスミスに加えて誰をユヴァスキュラの高速イベントで2台目のフィエスタWRCに乗せるかどうかに注目が集まっており、アドリアン・フールモーが起用されるサプライズがあるかもしれない。
Mスポーツにはフィンランド出身のテーム・スニネンがいるが、彼はラリー・エストニアでもペースを見せられなかったことから、Mスポーツの上層部にはフィンランドの体制については意見が分かれているという。
フールモーはサファリ・ラリーで5位に入賞するなど急成長をみせており、プーマ Rally1の開発テストに参加するとともにこのマシンを公式に発表する場となったグッドウッド・フェスティバル・スピードでもこのマシンのステアリングを握る栄誉に預かっている。このことからも、彼がMスポーツの2022年の契約についてもスニネンを一歩リードしていると言われている。
フールモーは、ラリー・フィンランドで誰がそこにいるべきかについて率直な意見を述べている。
「来シーズンに向けて次世代のマシンが登場するとき、もし僕が(2022年にMスポーツのドライバーに)なることになっているなら、絶対にフィンランドでマシンのスピードを感じたい」とフールモーは語った。
「このようなラリーでマシンをよりよく知ることは、ダンパーに何が起こっているのかを理解して経験を積むために大きな助けとなるだろう」
フールモーは、フィンランドではフィエスタR2でしか戦ったことがないが、WRカーではなくRally2へのステップアップは意味がないのだろうか?
「例えばポルトガルでは、それまで走ったことのないラリーだったが、WRカーでもそれほど悪くなかった」とフールモーは語っている。
「(優勝したエルフィン・エヴァンスから5分遅れの6位というのは)確かに最高の結果ではないが、問題はなかった。いい勉強になった。次の2日間にわたって道を開くことは嫌だが、それもゲームの一部だ。前にも言ったように、道を開く場合は、経験を積んで、将来を的には 木曜日と金曜日に道を開くようにしたいと思っている」
ラリー・フィンランドのエントリーはすでに始まっており、8月31日に締め切られたあと9月3日に公開される予定となっている。