WRC2020/04/01

Rally1にCompact Dynamicsがハイブリッド供給

(c)FIA

 FIAワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)は、電子投票によって新たに世界ラリー選手権のトップカテゴリーに導入されるRally1マシンに搭載されるハイブリッド・システムについて、ドイツのコンパクト・ダイナミクス社が2022年から2024年まで独占的に供給することを決定、それに伴う新しい技術規定を承認することになった。

 コンパクト・ダイナミクス社は、メルセデスF1チームへのハイブリッド駆動システムとモータージェネレーターユニットのサプライヤーとしても知られている。
 
 また、Rally1に搭載されるエンジンについては、現行のWRカーに搭載されるグローバルレースエンジン(GRE)かコストダウンを図るためにグループRally2(昨年までのR5)マシンのエンジンのどちらを搭載するのか、ここ数カ月間、激しい議論が続けられてきたが、最終的にGREを踏襲することを承認している。

 情報筋によると、Rally2のエンジンをベースにしたほうがより経済的だったが、トップカテゴリーにふさわしいパワーを求めた場合には信頼性と耐久性について問題を生じる可能性があったために最終的にGREを継続して使用することになったという。