WRC2024/02/25

ウィルソン、チームの50人目表彰台は特別な喜び

(c)M-Sport

 Mスポーツのマネージングディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは、アドリアン・フールモーがMスポーツ・ワールドラリーチームにとって50人目のポディウム・フィニッシャーとなったことを心から喜んだ。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム代表のリチャード・ミルナーが第2子の誕生が予定されたため、先日のラリー・スウェーデンを欠席したが、その代わりにウィルソンが現場の指揮を執ることになった。

 ウィルソンは、ラリー・スウェーデンの土曜日に68歳の誕生日を迎えており、かつてMスポーツを巣立って行ったヤリ-マティ・ラトバラやティエリー・ヌーヴィル、あるいはオイット・タナクらにお祝いの言葉を受けていたが、彼をもっとも喜ばせたのは、不振のシーズンを過ごしたあと今年からチームのフル参戦ドライバーとしてカムバックしたフールモーのキャリア初表彰台だっただろう。

 多くのトップドライバーが難しい路面で苦労するなか、ウィルソンは、フールモーが自信に満ちて成熟した走りをみせくれたことはサプライズだったと喜びを語っている。

「これはチーム全体にとって特別な出来事になった。アドリアンへのメッセージは明確なものだった。すなわち表彰台を持ち帰ることだ! 彼は成熟した走りを見せ続け、各ステージで賢明なドライビングを披露して3位を獲得した。彼のメンタリティと自信には感心させられた。キャリアの節目を迎えた今、彼が今年、我々とどのようなことを成し遂げるのか楽しみでならない」

 フールモーがキャリア初の表彰台を獲得した一方で、雪への経験が乏しいレギュラードライバーのグレゴワール・ミュンスター、さらにジュニアWRCチャンピオンとしてWRC2にデビューしたウィリアム・クレイトンは全ステージ完走という偉業を達成した。

「Rally1のグレゴワール、Rally2のウィリアムは、この特殊なラリーの全ステージを大きな問題なく完走することで、彼らに求められたことを正確に果たした。彼らは金曜日に直面したコンディションで険しい学習曲線に直面し、それなりに学ぶ場面もあったが、イベントを通して安定したペースを示し、満足できるものだった」