WRC2024/02/25

グラン・カナリア島、2025-2026年にWRC開催を計画

(c)Rally Islas Canarias

 スペインのカナリア諸島で行われているラリー・イズラス・カナリアスが、2025年と2026年に世界ラリー選手権として開催すべく準備を進めていることが明らかとなった。

 2025年の世界ラリー選手権のWRCカレンダーは大きな入れ替えがありそうだ。すでに中東、アイルランド、パラグアイが2025年の新たなWRCラウンド候補として名前が挙がっており、さらに2026年の招致に向けてUSA、英国スコットランドが準備を進めているようだが、新たにカナリア諸島のグラン・カナリア島で行われている伝統のイベントもその候補として名乗りを上げている。

 今年48回目の開催を迎えるラリー・イズラス・カナリアスの歴史は、1977年にエル・コルテ・イングレスとしてスタート、1982年以来、これまでに31回にわたってヨーロッパ・ラリー選手権として開催されており、ヨーロッパにおけるメジャーイベントの一つとなってきた。

 ラリー・イズラス・カナリアスが誕生して2025年には49回目の開催を迎え、2026年は50回目というメモリアルイヤーとなるだけに、それをWRCの開催で祝うことができれば最適のタイミングとなる。WRC招致に向けた活動を進めているグラン・カナリア議会のスポーツ・アドバイザーを務めるアリダニー・ロメロ議員は、カナリア諸島メディアの『オートモヴィリシモ・カナリア』において、グラン・カナリア島で2年連続のWRC開催を可能にする確固とした提案があると自信をみせている。

「1年近く前から、カナリア諸島で世界ラリー選手権を開催する可能性を検討してきた。2年連続で開催するという確固とした提案があるのは事実だし、WRCプロモーターが要求する開催費が高額なのは事実だが、私たちが話しているのはラリーのF1についての話だからね」とロメロ議員は語っている。

「数年前にはカナリア諸島でこれらを開催することはほとんど考えられなかったが、ラリーのプロモーターであるジェルマン・モラレスと主催チーム全員の熱意がそれを可能とした」

 ロメロ議員は、WRCプロモーターも2025年と2026年にラリー・イズラス・カナリアスをWRCとして開催することに関心を持っていると明らかにした。

「なによりWRCプロモーターがグラン・カナリア島に来たいと望んでいることははっきりしている。彼らは私たちの道路、そしてファンや運営組織といったイベントを支えるすべて者に情熱があることを特別なものだとして評価をしてくれており、島がWRC招致を主導することを望んでいる」とロメロ議員は強調した。

「資金的なハードルは大きいものだが、グラン・カナリア島政府、カナリア諸島政府など、多くの行政機関がコミットしているため、実現できるよう協力している」