WRC2024/02/18

ソルベルグ、WRC2スウェーデンを独走

(c)RedBull Content Pool

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 オリヴァー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRS Rally2)は、土曜日もラリー・スウェーデンの雪上で好調な走りを披露し、WRC2選手権の母国ラウンドでの2年連続勝利まであと3ステージとなっている。

 トークスポーツWRTから参戦しているソルベルグは、イギリス人コドライバーのエリオット・エドモンドソンとともに、29.4秒のリードを持って125.96kmというこのラリーで最も長い土曜日のレグに臨んでいる。

 ソルベルグは総合3位という素晴らしいポジションは維持することはできずに総合5位に後退することになったが、WRC2では彼のリードを脅かされることはなく、リードを1分14秒へと拡大して土曜日を終えている。

「リードはこんなに大きいからね、楽しんでいるよ」とソルベルグは語っている。「でも、午後は本当にタイヤが厳しかった。相当注意深く走ったけど、グラベルがあまりも多かったので、スタッドが残っていないんだ。本当に厳しい一日だった」

 ゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリスRally2)はWRC2の2位で土曜日をスタートしているが、SS11のフィニッシュ近くでスピンを喫してサミ・パヤリ(トヨタGRヤリスRally2)にポジションを譲り、ローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)の後方4位に後退している。

 パヤリはその後も2位をキープしているが、SS14でWRC2のトップタイムを叩き出したリンナマエは、2023年のWRC3王者のコルホネンを抜いて3位に上がり、さらに最終ステージではパヤリに0.2秒差まで肉薄している。

 SS10でWRC2のトップタイムを記録しているミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリスRally2)は、SS14でタイヤのダメージやポップオフバルブの問題に見舞われながらも、28.06kmのステージを走り終えたところで、4位のコルホネンに5.2秒差まで迫っている。しかし、ヘイッキラはSS15では曲がったサスペンションアームとスピンによって遅れ、その差は16.1秒に開いて5位となっている。

 6位にはラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が入っており、SS14でソルベルグの幼なじみでもあるスウェーデンの新星、イサク・ライエルセン(シュコダ・ファビアRS Rally2)を抜いて7位に上がっているエミル・リンドホルム(ヒョンデi20 N Rally2)を大きく引き離している。元WRC2王者のリンドホルムは、金曜日に発生したターボの問題に苦しめられ、スウェーデンで期待された力強い結果への望みを失っている。

 トヨタGAZOOレーシングWRCチャレンジ・プログラムの山本雄紀(トヨタGRヤリスはRally2)は9位で土曜日の最終ステージを迎えたが、SS14でサスペンションアームを損傷していたことで、SS15ではスロー走行への切り替えを余儀なくされる。その結果、WRC2マスターズカップをリードするポーランドのベテランドライバー、ミハウ・ソウォボフ(シュコダ・ファビアRS Rally2)の後方10位に後退している。