WRC2022/08/25

ヒョンデ、チーム新代表をめぐる報道に釘を刺す

(c)Hyundai

 ヒョンデ・モータースポーツは、新しいチームプリンシパルの候補者に関するメディアの報道についてこれらが憶測であるとしたステートメントを発表した。

 ヒョンデ・モータースポーツは昨年12月にアンドレア・アダモが辞任して以来、チーム代表不在となってきた。その後、エンジンの責任者であるジュリアン・モンセが一時的な指揮官としてチーム代表代行に就いてきたが、先週のイープル・ラリー・ベルギーの現場では、新しいチーム代表をめぐるいくつかの情報が飛び交っており、ヒョンデは今週にも後任としてマクラーレンの元レーシングディレクターを務めたエリック・ブーリエを新しいチーム代表として指名することになるとの報道もあった。

 また、モンセは、パワーユニットの責任者でもありながら、WRCのファクトリーチームのトップだけでなく、ETCR やカスタマー部門のマネージメントも行っていることから、オイット・タナクは、モンセがチームリーダーになるべきではないと発言、こうした噂に火に油を注いでいた。

 ヒョンデ・モータースポーツGmbHは、こうした憶測を沈静化させるために水曜日に声明を発表、同社はモンセのチーム代表代行としてのサポートを継続するとともに、チーム構造を強化するさまざまな可能性が検討されていると付け加えている。(以下、ステートメント)

「このたび、ヒョンデ・モータースポーツ社の経営体制について、いくつかの憶測を呼ぶ報道がなされましたので、以下のとおりお知らせいたします」

「ヒョンデ・モータースポーツは、FIA世界ラリー選手権(WRC)、FIA ETCR(ツーリングカー・ワールドカップ)、そしてカスタマー・レーシングの各活動を率いる副チーム・ディレクターのジュリアン・モンセを引き続き支援します」

「私たちは、WRC参戦プログラムをサポートするために、社員全員が多大なチームワークを発揮したことを認め、祝福します。WRCでは、ラリー・フィンランドとイープル・ラリー・ベルギーで連勝を飾ることができました。今回の結果は、チームの努力が報われたものであり、私たちが正しい方向に向かっていることを示すものです-これはクルーのコメントに裏打ちされたメッセージです」

「同時に、将来のレースやラリーの運営に向けた強固な基盤を築くため、社内外の可能性を検討しながら、常に組織の強化に努めています。トップチームの体制に変更があった場合は、常に公式発表を通じてお伝えしていきます」