ERC2023/08/18

マレシュ、ERCチェコの予選でトップタイム

(c)RedBull Content Pool

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 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第7戦のバルム・チェコ・ラリー・ズリーンの予選ステージが金曜日に行われ、フィリップ・マレシュ(シュコダ・ファビアRally2エボ)がトップタイムをマークし、母国ERCでの栄光に向けて素晴らしいスタートを切った。

 3.14kmのマヤーク・ステージはほぼドライとなったものの、ところどころにやや湿ったところが残ったコンディションのなかでスタート、多くのドライバーが高速ステージでグリップレベルを変化に立ち向かうことになった。

 マレシュは、数千人のファンが見守るなかで2分09秒329の最速タイムを叩き出し、バルム・チェコ・ラリーの初勝利に向けて好スタートを切り、この日の午後にズリーン市庁舎前で行われるスタート順決定で、オープニングレグで最初にロードポジションを選ぶ権利を得た。

「こうしてレースを始められるのは嬉しいが、まだ週末の始まりに過ぎない。「路面は乾いてきているし、今のところ順調だ。でも難しいイベントだから、最初から集中してペースを見せる必要がある。それが表彰台を争う唯一の方法だからね。間違いなく最初からトップに立ちたい。トップ5に入りたいし、そのための準備は万全だよ」

 0.120秒差の2番手につけたのは、ズリーンに住むエリック・ツァイス(シュコダ・ファビアRS Rally2)だ。まさにホームとなるこのイベントで彼は2021年に最終ステージでクラッシュするまでラリーをリードしており、昨年も最終ステージのパンクで表彰台のチャンスを失っており、今年は3度目のチャンスを狙う。

 シモン・ワグナー(シュコダ・ファビアRS Rally2)が3番手。4番手にはチェコ期待の23歳の若手ドミニク・ストジーテスキ(シュコダ・ファビアR5)、5番手には2019年のERCチャンピオンであるクリス・イングラム(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が続いている。

 6番手には昨年のチェコ・ラリーで11回目の記録的勝利(諸説あり)を達成した2013年ERC王者のヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアRS Rally2)、 7番手にはミクローシュ・チョモス(シュコダ・ファビアRally2エボ)、8番手にはERCタイトルを2度獲得したアレクセイ・ルクヤヌク(シュコダ・ファビアRS Rally2)が続いている。

 チャンピオンシップ・リーダーのヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 N Rally2)はこの週末のうちにタイトルを獲得するチャンスを持っているが、フリー走行中にフェンスに接触するアクシデントがあった彼はシェイクダウンでは9番手となった。

 また、パッドンのタイトルをただ一人防ぐ可能性をもつマーティンシュ・セスクス(シュコダ・ファビアRS Rally2)は13番手、優勝候補の一人として上げられているマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 Rally2)も12番手タイムにとどまっている。