Mスポーツ・フォードで初のトップカテゴリーへのフル参戦に臨んでいるグレゴワール・ミュンスターは、これまでのところ開幕から3戦連続して厳しいラリーが続いている。彼はそれらはほんの小さなミスが大きな問題に至ったものだと説明しており、WRCの厳しさを痛感しているようだ。
25歳のミュンスターは、今季開幕戦モンテカルロでは土曜日のクラッシュで20位に終わり、スウェーデンは金曜日のオフによるパンクのために23位となっていた。
ミュンスターは先日行われたサファリ・ラリーでは金曜日を終えて6位につけていたが、土曜日の朝、ソイサンブ・ステージで草むらに隠れていた岩にヒット、サスペンションを壊してリタイアとなった。
「ケニアでは慎重に走っていたし、スマートなアプローチができたと思う。トップ5に入ることもできたはずだが、残念なことに土曜日の朝に岩にぶつかってしまい、マシンを修理することができなかった」とミュンスターは語った。
「そこはナローなセクションでカットしたときに草むらのなかに岩があったんだ。僕らはマシンを止めて必死にゴールを目指そうとしたが、多くの部品が壊れてしまっており、タイムアウトになってしまった」
「残念だが、少なくとも僕らは日曜日に戻って経験を積み、選手権のポイントを獲得することができた。たとえこれが望んでいた結果ではなかったとしても、このラリーからポジティブなものを得ることができたよ」
ミュンスターはこれまでの3戦ともミスによっていい結果は残してないが、ミスによってマシンを止めるまでは6位あるいは7位というポジションにつけており、これをいかにゴールまで持続させるかが今後の課題となる。
「モンテカルロでは時速5キロも速すぎた。スウェーデンではブレーキング時にタイヤに少しプレッシャーがかかった。そしてケニアでは、レーシングラインから5センチずれてしまった」とミュンスターは語った。
「これらは小さなミスだが、世界選手権ではマージンはごくわずかだ。どこでも完璧でなければならないし、このようなミスは許されない。でもね、また学んで強くなってここには戻ってくるよ」