Mスポーツ・フォードのエサペッカ・ラッピは、昨年までシトロエン・レーシングでチームメイトだったセバスチャン・オジエが今季も引退することなく、競技を続ける道を選んだことに驚いていると語った。
ラッピは2シーズンにわたってトヨタに所属したあと、昨年はシトロエンでジレンマをかかえたシーズンを過ごすことになり、オジエとともにチームのWRC撤退という出来事に遭遇することになった。
ラッピは、6度のワールドチャンピオンの仕事ぶりを間近で見ることができたのは自身に取って最高に幸運だったと語り、オジエがマシンのセッティングのことだけではなく、ドライビング以外のラリーを構成するあらゆるディテールに集中しており、それは彼が知るほかの多くのドライバーとはレベルが異なるラリーへのアプローチだったと明かしている。
「僕はこの3年間何人かのトップドライバーたちと一緒に仕事することができてラッキーだったし、その中でも極めつけは昨年のセブ(オジエ)だ」とラッピは語った。
「最も大きく違っていたのは、彼がどれほど細かなディテールに集中していたかという部分だ。それは実際クルマのセットアップそのものというところでではなくて、それ以外のドライビングの外で何が起きているのかというところだ。例えばクルー、さまざまなインフォメーション、そしてタイヤ選択についてだったり。それこそが僕にとっても有益な情報で、それまでに見たこともないものだった」
「僕はセブが今季も続けたことに驚いている。僕はなんとなく彼が止めるんじゃないかって思っていた。(彼が昨年タイトルを失ったことが)彼をそうさせるきっかけになると思った。彼がラリーのあとエクストリームE以外に何がやりたいのか分からないが、確実に彼は何かドライブし続けるはずだ」