WRC2024/03/23

ラトバラ、勝田のサファリ勝利に期待

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは、勝田貴元が来週開催されるサファリ・ラリー・ケニアで世界ラリー選手権での初優勝を飾る可能性について前向きな気持ちを抱いている。

 伝統のサファリ・ラリーは、これまで勝田にとっては相性の良いラリーとなっている。このイベントには3度出場し、2度の表彰台を獲得、トヨタは2021年以降すべてのイベントで勝利している。

 昨年のフォーラムエイト・ラリー・ジャパンで10回のステージウィンを記録し、目覚ましいパフォーマンスをみせた勝田は、2月のラリー・スウェーデンでも一時、トップを快走、待望のキャリア初勝利が近づいていることを示している。ラトバラも同じ思い入れを持って、来週のアフリカでの冒険が勝田の初優勝への扉を開くことになるかもしれないと期待を寄せている。

「タカのために勝利を手に入れられることを願っているよ」とラトバラはWRC.comに語っている。「今ケニアを見る限り、忍耐が本当に重要だと思う、難しい天候なると特にね」

「天候が難しい状況になれば、ケニアでは常に最速であることが必ずしも正解とは限らないこと覚えておく必要がある。私としては、要は、最もスマートであること、そしてタカと一緒にそれができることを願っている。とにかく、今はトヨタが勝つところが見たい」

 近年のサファリ・ラリーは6月に開催されてきたが、今年のイベントは時期を早めての開催となっている。これはつまり、雨天の可能性が高くなるということだ。そしてケニアでは雨が降ることで乾いた砂地の道が危険な泥沼に早変わりする。

「これまでとは違ったチャレンジになるだろう」とラトバラは断言する。「雨季に入って雨が降るリスクがある。雨が降れば、本当に滑りやすくなるし、タイヤをカットすることが許されないとなれば、ドライバーにとってはかなり大変になってくる。まあ、そこまでひどい状況にはならないかもしれない、それでも難しいコンディションになることでリスクはより高いといえる」

「今度特別なことの1つとして、ケニアでは、道路上に水がさらに多くなるリスクがあるから、シュノーケルを使うことになると思う。これはすべてのマニュファクチュラーが装備できるので、結構カッコ良くできると思うよ」

 トヨタは現在、マニュファクチュラーズ選手権でヒョンデとポイントでは並んでいるが、ヒョンデはモンテカルロとスウェーデンを制し、開幕からの2戦ともで勝利を収めている。