セバスチャン・ローブは、2019年のダカール・ラリーにレッドブルのサポートによってプライベーターとしてプジョー3008DKRで参戦する。
先週末のラリー・デ・エスパーニャにおいて79回目のWRC優勝を飾ったローブとダニエル・エレナは、悲願だったダカール初勝利へのチャレンジを継続する。ローブはダカール初参戦の2016年には9位でフィニッシュ、2017年には優勝争いの果てにステファン・ペテランセルから5分遅れの2位でフィニッシュ、昨年はトップを走行していた際にペルーの砂丘で巨大なディッチに落ちた際の衝撃でエレナが負傷したためリタイアに終わっている。
プジョーワークスのダカール撤退によってローブのダカール勝利への挑戦は終わったに見えたが、2019年のダカールではPHスポールが走らせるプジョー3008DKRを駆って2000年のジャン-ルイ・シュレッサー以来となるプライベーターによる総合優勝を目指す。
「勝利に意欲が高まっていると同時に楽しむことも重要だ。だから、プライベーターとして2019年のダカールでダニエル(・エレナ)とともに出場することは、素晴らしいチャレンジだろう。僕の準備はできているが、今年出場した3回のWRCと同じように成功は保証されていない。ただし、今回はプライベーターなのでさらに困難になるだろう」
昨年彼のチームメイトだったペテランセル、カルロス・サインツ、シリル・デプレはMNIワークスからの参戦となり、十分な準備をしてダカールに臨むことになるが、ローブはダカールの前にテストの予定はなく、ぶっつけ本番でのチャレンジとなる。また、トヨタGAZOOレーシングのサポートを受けるナッサー・アル-アッティーヤとジニール・ド・ヴィリエも強力なライバルになるはずだ。
「彼らはすべて強力なライバルになるだろう」とルーブは付け加えた。「規制によって今年の3008DKRマキシで参戦することができないので、おそらく今年に似たエンジンには、いくつかの小さな進化があるが、2.2メートルの車幅をもつ前年のマシンで行くことになる(3008DKRマキシの車幅は2.4m)。明らかに、いくつかの新しいマシンも出ているので、僕らはどのくらい競争力があるかわからない。しかし、勝つチャンスのあるドライバーは多いが、うまくいけば、彼らの一人になるだろう」
2019年のペルーのルートの70%は砂丘になるため、ローブは3008DKRにとっても優位性が発揮できると考えている。
「僕は砂丘が好きだが、重要なことはスタックしないことだ。ダニエルとともにそのような仕事をすることになるだろうし、彼にとっては砂丘でのナビゲーションという大変な仕事もある。ふたたびダカールに挑むことを直前で決めることになったが、僕はまだ勝利のためにハングリーだ。過去3年間に学んだことすべてを忘れていなかったし、再び経験することを楽しみにしていた冒険だからね」