WRC2024/03/30

初日3位の勝田、勝負所の土曜日もクレバーに行く

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTの勝田貴元は、サファリ・ラリー・ケニアの金曜日を終えて総合3位につけているが、この週末の最難関とされる土曜日のステージでは何が起こるか読めないから自分自身の走りに集中したいと語った。

 勝田は金曜日の朝をスピードと安定性を両立させた走りによって4位で終えたあと、午後の再走ステージでは2番手タイムを2回記録、ライバルのデイリタイアもあり、SS6ジオサーマル終了時点で総合2位まで順位を上げることになった。

 首位のカッレ・ロヴァンペラが連続ベストタイムで大きなリードを築く一方、2位以降は激しい接戦となっており、勝田は最終のSS7ケドンではオーバーシュートのミスによってチームメイトのエルフィン・エヴァンスに総合2位の座を奪われることになった。それでも彼はエヴァンスからはわずか3.9秒差の総合3位につけており、さらに6.5秒後方にはティエリー・ヌーヴィルがつけているため、3人のバトルは明日も続きそうだ。

 勝田は、忍耐強くクレバーに走ることができたと金曜日をふり返ったが、例年、突然の雨に見舞われてきた土曜日の舞台となるエレメンテイタ湖のエリアでは今年も雷雨が予想されており、いっそうの注意が必要だと気を引きしめていた。

「今日はとてもいい一日でしたし、クリーンに一日を過ごすことができました。ステージは予想通りかなり荒れていましたが、クルマは良く走ってくれましたし、とても扱いやすく感じられました。ただ忍耐強く、クレイジーな走りはしないという自分の戦略に従って一日を過ごしました」と勝田は語っている。

「午後の最初の2つのステージでは、それほどプッシュしていなかったにもかかわらず、いいタイムが出ました。最後のステージは路面が柔らかく、タイムを上げるためには思い切りプッシュしなければならなかったのですが、自分がそうだったように、注意深く走ってしまうと簡単にタイムを失うようなステージでした」

 土曜日にもし大雨が降れば路面のぬかるみが酷くなる可能性が高く、そのようなコンディションでは辛抱強くねばって乗り切ることが重要になると勝田は語っている。

「明日は何が起こるか読めない重要な一日なので、とにかく道の上に留まり、自分自身の走りに集中するなど、今日やってきたことを明日もまた続けるつもりです」