WRC2023/11/21

豊田章男会長、最強チームのメンバーに感謝

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team は今季WRC最終戦のフォーラムエイト・ラリー・ジャパンで1-2-3フィニッシュを達成、表彰台独占で最強のシーズンを締めくくることになった。

 エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティンは今季3度目の優勝を果たして3度目のドライバー選手権2位でシーズンを終え、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデが総合2位でフィニッシュを果たすことになった。また、すでに前戦の2度目のワールドチャンピオンに輝いているカッレ・ロヴァンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンも総合3位でフィニッシュし、チームはホームイベントで今季2度目となる表彰台独占を果たすことになった。

 また、TGR WRCチャレンジプログラムによりチームの4台目のマシンで出場した勝田貴元/アーロン・ジョンストンは、金曜日のアクシデントのあと、イベント最多となる10回のベストタイムを奪って総合5位に順位を上げてラリーを終えることになった。

 豊田スタジアムで行われたポディウムセレモニーではトヨタ自動車の豊田章男会長も表彰台に登壇、シャンパンならぬスパークリング日本酒ファイトでチームのクルーたちと母国戦での完全勝利を祝うことになった。

 豊田会長は、TGR-WRT会長として立ち場からチームのメンバーたちの健闘を讃えるコメントを発表するとともに、トヨタ自動車の会長としてラリー・ジャパンの成功への感謝とともにイベントの開催に関わったすべての関係者をねぎらうコメントを発表している。(以下、コメント全文)

豊田 章男/モリゾウ (TGR-WRT会長として)
「エルフィンとスコット。優勝おめでとう! 昨年の忘れ物をしっかり回収してくれました! 今年、2回も私をポディウムに連れていってくれてありがとう!」

「セブとヴァンサン。やっと2人にポディウムの上で会えました! 昨年よりも日本の道を楽しんでくれてありがとう!」

「カッレとヨンネ。2人にも初めてポディウムで会えました! 大きなトラブルなしに2人のラリーを応援できたのもはじめてです。チャンピオンの走りを見せてくれてありがとう!」

「貴元とアーロン。「速い貴元」の走りを見せてもらいました。トラブルがあっても屈しない「強い貴元」も見られました。そんな貴元の姿を見られたことが、なにより嬉しかった。世界で戦うドライバーとして、大きな成長を遂げてくれてありがとう!」

「ヤリ-マティとチームのみんな。今年もチャンピオンというタイトルと共に日本に里帰りしてくれてありがとう。そして、最高の結果を見せてくれて本当にありがとう! 素晴らしいシーズンでした! お疲れさまでした! よいクリスマスを!」

豊田 章男 (トヨタ自動車株式会社 取締役会長として)
「「日本らしく改善を重ねてラリーという文化を育みたい」、「日本の秋に欠かせない風物詩になってほしい」。昨年、私が願ったことです。これらをすべて叶えていただいたラリー・ジャパンでした。一番は「豊田スタジアムをSSにしていただけた」ことです。「あの走りを間近で見れる」、「あれだけ多くのファンの前で走れる」。ファンにとってもドライバーにとっても、エキサイティングでアメイジングな初体験が詰まったラリーになりました」

「ラリーカーの迫力が子供たちの記憶にも刻まれたことと思います。カッレ、エルフィン、貴元、そしてヤリ-マティは、子供の頃、身近にラリーがあったからこそ、ラリードライバーになりました。私も、幼少期に父に連れられてサーキットに行っていたからこそ、こんなモータースポーツ好きに育ちました。このラリーを続けていければ、モータースポーツが文化となって日本に更に根付いていけると信じています。ラリー・ジャパン2023の開催にご尽力された皆さま、本当にありがとうございました!」