WRC2022/07/23

2023年のモンテカルロ、チュリニ峠は3回走行

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 2023年1月19日〜22日に行われるラリー・モンテカルロが17SS/314.52kmのアイテナリーを公開した。よりコンパクトなステージとなった有名なチュリニ峠のステージは最終日のパワーステージを含めて3回の走行が行われる。

 今年のラリー・モンテカルロは2006年以来初めてモナコ公国を拠点として開催されたが、来年のイベントも、4日間ともモナコがベースとなる。50%が新しくなったルートはふたたびコンパクトになるが、4日間ともミッドデイサービスが設定されていないため、困難な戦いになりそうだ。

 ラリーは19日木曜日の朝にサンタニエス〜ペイユ(2.29km)で行われるシェイクダウンから始まるが、今年と同様に安全上の理由から一般には公開されない。

 この日の夜、モナコのカジノ前広場で行われるセレモニアルスタートの後、2SS/40.93kmのレグ1が行われる。カンプ・ド・ミロからスタートしてチュリニ峠でフィニッシュする新しいフォーマットで行われるラ・ボレーヌ-ヴェジュビー〜コル・ド・チュリニ(SS1:15.52km)、91回目の歴史で初めて5つの峠(ローム峠、ラブレ峠、ブラウス峠、サンジャン峠、カスティヨン峠)を連続して登るラ・カバネット〜コル・ド・カスティヨン(SS2:25.41km)という2つのタフなナイトステージで開幕する。

 金曜日のレグ2はモナコ・ハーバーのサービスから今年と同じくアルプ・マリティーム地方の北部に向かう。メルカントゥール国立公園の麓に位置するクーヨル峠を登るルワ〜ブイユ(SS3/SS6:18.33km)、ピュジェ-テニエ〜サン・タントナン(SS4/SS7:20.06km)、ブリアンソネ〜アントルヴォー(SS5/SS8:14.70km)という3ステージをミッドデイサービスの代わりにピュジェ-テニエでのタイヤ交換を挟んで2回ループする6SS/106.18kmの一日となる。

 土曜日にはさらに北上し、アルプ・ド・オート・プロヴァンスへ。マリージャイ〜ピュイミシェル(SS9/SS11:17.47km)に続いて行われるサン・ジェニエ〜トアール(SS10/12:20.79km)の2ステージを連続して2回走行する。その後、ディーニュ・レ・バンでタイヤ交換とリグループを行った後、ユブレイユ〜アントルヴォー(SS13:21.91km)がこの日の最終ステージとして行われる5SS/98.43kmの一日となる。

 サン・ジェニエ〜トアールは、システロンのステージのショートバージョンであり、このラリーのために冬期の通行止めから開放されるフォンベル峠を含む最難関であり、今年も凍結したコーナーで勝田貴元がスタックしている。また、ユブレイユ〜アントルヴォーは気温が下がり始めた暗闇の中で行われるため、土曜日の最後のドラマが起きそうだ。

 日曜日の最終日はアルプ・マリティーム山脈の2つの有名なステージ、リュセラム〜ラントスク(SS14/SS16:18.97km)と木曜日に行われたラ・ボレーヌ-ヴェジュビー〜コル・ド・チュリニ(SS15/17:15.52km)をノーサービスで2回ループする6SS/68.98kmの一日となる。ラ・ボレーヌ-ヴェジュビー〜コル・ド・チュリニが最後のパワーステージとして行われる。

 ラリー・モンテカルロの最終日は例年のようにスタートがランキング上位50人に限定されるのではなく、生き残ったすべてのクルーがスタートを認められることになる。