WRC2024/02/23

WRCジャパン、FIA環境認証プログラムで3つ星獲得

(c)Rally Japan

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 ラリー・ジャパン2024実行委員会は、2023年の世界ラリー選手権最終戦として行われたフォーラムエイト・ラリージャパンが、FIAの「環境認証プログラム」において、最高ランクである3つ星を獲得したことを発表した。

 FIAによる環境認証プログラムは、世界中のモータースポーツとモビリティの利害関係者が環境パフォーマンスを測定し、向上させる支援を目的としており、「環境マネジメント」「エネルギーの使用」「廃棄物管理」等の17セクションの審査を受け、3段階で格付けするものだ。

 フォーラムエイト・ラリージャパン2023では、環境に配慮した取り組みとして、メイン会場である豊田スタジアムの電力が、100%クリーンエネルギーを使用した大会運営だったことを最初に挙げている。トヨタ自動車株式会社の協力による水素発電、既存設備に加え、仮設太陽光発電パネルを設置(協力:株式会社アクト)による太陽光発電、グリーン電力証書の活用が行われている。

 また、ラリー・ジャパンでは使用する素材は、環境に優しい素材を積極的に活用しており、飲食ブースでは、食べられなくなったお米を活用した「ライスレジン」という脱プラスチック素材のカトラリーを使用(協力:株式会社アクト)、大会運営に携わるマーシャルやボランティアが着用するタバード(ビブス)には再生プラスチックを使用、公式グッズにも、地元の間伐材や廃材生地などの環境配慮素材が使用されている。

 さらにラリー・ジャパン2023では、ラリーを通じた環境学習への取り組みを行っている。

 地元の小中学生への環境教育として、関係自治体(愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、名古屋市、岐阜県恵那市、中津川市)の小中学生に対して、ラリーの魅力を伝えるとともに、持続可能な社会を考える機会を提供したほか、ラリーを通じた環境学習(協力:学研教室)は全12回、19校の小中学生に対して実施されている。さらには、カーボンニュートラル出張授業(協力:トヨタ自動車株式会社)が全3回、3校の小学生に対して実施されている。

 また、山林の保全についても、大会を通して、山村の魅力を国内外に発信し、森林が果たす役割を伝えてきた。

 ラリー・ジャパン2024実行委員会によれば、「今年の11月21日〜24日に開催予定のフォーラムエイト・ラリージャパン2024において、引き続き環境に配慮した大会運営を行い、持続可能な大会づくりに努めていく」としている。