WRC2021/05/06

クリスチャン・ロリオー、ヒュンダイに移籍か

(c)M-Sport

 Mスポーツの歴代のWRカー開発を手がけてきたクリスチャン・ロリオーが、20年にわたって栄光をともにしてきたチームを離れ、ヒュンダイ・モータースポーツに移籍する模様だ。ラリーメディアのDiRTFishによれば、ロリオーはヒュンダイが2022年に投入するRally1カーの開発を担当することになるという。

 ベルギー生まれのロリオーは、ベルギーの大学を卒業後、モータースポーツのエンジニアを目指して英国の工科大学クランフィールド・インスティテュート・オブ・テクノロジーに入学、22歳のときにプロドライブに入社している。彼は2000年にWRCにデビューしたスバル・インプレッサWRC2000のエンジニアリングを担当してその名を世に知られることになった。

 プロドライブに11年間務めたあと、彼は2001年末にMスポーツに移籍し、革新的なデザインとなるフォード・フォーカスRS WRC03の設計を担当、さらにフォーカスRS WRC06でフォードに1979年以来となるワールドタイトルをもたらしている。

 ロリオーは今はMスポーツのベントレーGTレースプロジェクトの開発を中心に担当しており、ラリーエンジニアリングについては現行マシンのフィエスタWRCの開発以降はクリス・ウィリアムズが責任者となっている。

 ロリオーの去就については、ヒュンダイから近日中に発表される見込みだという。