WRC2021/05/30

グリーンスミス、イタリアで再びコドライバー変更

(c)M-Sport

 Mスポーツのガス・グリーンスミスは、今シーズンの世界ラリー選手権で3人目のコドライバーを起用することになった。今週末の第4戦ラリー・イタリア・サルディニアではクリス・パターソンに代わってスチュアート・ラウドンがペースノートを読むことになる。

 パターソンは、第3戦のクロアチア・ラリーからグリーンスミスのコドライバーを務めているが、「個人的な理由」でイタリア・ラウンドを欠場することになった。交代は一戦のみとなり、6月末のサファリ・ラリー・ケニアサルディニアで1回限りの交代が必要となった。

 ラウドンがグリーンスミスのコドライバーを代行するのは今回が初めてではない。2018年のWRC2ラリー・ドイッチュランドでは、プレイベントテストのクラッシュが原因で欠場したクレイグ・パリーに代わってラウドンが参戦した。このクラッシュは結果的にパリーのコドライバーとしてのキャリアを縮めた。

 ラウドンはMスポーツにとっても非常に馴染みがあり、テストでは定期的にマシュー・ウィルソンのコドライバーを務めている。

「クリスは個人的な理由で参加できないが、スチュアートとは以前、ドイツで一緒に戦ったことがある。その時はWRC2でいくつかステージ勝利を手にしたので、明らかに僕たちはコックピットで相性が良い」とグリーンスミスは語った。

 ラリー・デ・ポルトガルではWRCの自己ベストとなる5位を獲得したグリーンスミスは、コドライバーの変更を余儀なくされたものの、それ以外のことはイタリアで同じに維持できることを願っている。

「ポルトガルでは自分の調子を取り戻すことができたが、サルディニアでも同じ結果を期待している」とグリーンスミスは語った。

「サルディニアはよりテクニカルだが、ポルトガルとよく似ているので、僕たちはポルトガルで上手くいったセットアップでラリーをスタートする。ここでは過去の経験からマシンが速く走れることがわかっているし、テーム(・スニネン)も僕も、初日は良い出走順を期待できる。このラリーではあまり運がなかったので、3度目の正直を期待している」