ヒュンダイ・モータースポーツのダニエル・ソルドは、イタリアで開催されたWRCとMotoGPによるユニークなクロスオーバーイベント、「ライダーズ・ミート・ラリー」でMotoGPのスターライダーと共演、およそ3カ月ぶりにヒュンダイi20クーペWRCのコクピットに戻ることができたことを喜んでいる。
ヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーであるヒュンダイ・モーター・イタリアとイタリアで通信・エネルギー事業を広く展開するスポンサーのwithUが主催したこのイベントは、MotoGPのトップライダーが4輪のモータースポーツを体験するために企画されたものだ。
イタリア・ラリー選手権の開催地であるトスカーナの有名なラリー・イル・チョッコのステージを舞台に、MotoGPライダーのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデッリが2輪のヤマハからヒュンダイi20 R5に乗り換え、ヒュンダイ・モーター・イタリアのイタリア人ドライバーであるウンベルト・スカンドラの代わりにこのマシンを3kmのターマックコースをドライブしたり、コドライバーを体験することになった。
2人はその後、ソルドが操るヒュンダイi20クーペWRCに乗り、6kmのターマックステージでトップカテゴリーのスピードを体験した。ソルドにとっては、ラリー・メキシコ以来、久しぶりのコクピットとなった。
「短いステージではあるが、ヒュンダイi20クーペWRCのコックピットに戻ってこられたこと、そしてライダーたちと異なる世界での経験を分かち合えたことを嬉しく思っている」とソルドは語った。
ソルドはMotoGPのファンだったことを告白した。
「僕は二輪スポーツの大ファンなので、このような機会に僕たちの世界が一つになるのを見ることができて素晴らしいよ」とソルドは語った。
「僕はファビオ(・クアルタラロ)をよく知っている。僕たちは2人ともアンドラに住んでいて、たまに一緒にトレーニングしている。イベントに関わったすべてのライダーが楽しんでいるようだった! 僕は彼らが二輪で普段やってていることをとても尊敬しているので、ラリーの経験を彼らと共有できて良かった」
クアルタラロは次のように付け加えた。
「ヒュンダイi20 R5をドライブできたことは本当に良い経験だった。残念ながら2周だけだったが、ラリーカーの運転は非常に特別だった」
「R5とヒュンダイi20クーペWRCの両方でのコドライブの経験はとても素晴らしく、信じられないほどだった。僕が今までに経験した中で最も素晴らしい経験の1つだったと思う」
ヒュンダイ・モータースポーツ・チーム代表のアンドレア・アダモは、このイベントによってチームの士気が高まったと語った。
「イタリアでWRCとMotoGPという2つの異なる世界の間でモータースポーツの雰囲気のあるイベントに参加できて良かった。我々全員が直面した苦難の後、良いムードで何かを作り上げ、皆を少しでも平常時の世界に戻すことができたことにとても感謝している」