WRC2021/10/15

トヨタ、スペインでダブルタイトル決定なるか

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、この週末のラリー・デ・エスパーニャの結果次第では2017年のチーム復帰以来初となるダブルタイトルに輝くチャンスをもっている。チーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、チームにとってエキサイティングな瞬間が近づいていることを認めつつも、そのためには集中して今週末の戦いに挑む必要があると語っている。

 トヨタはこれまでの10戦を終えて8勝を飾り、タイトル争いでも優位に立っている。すでにドライバーズタイトルの行方はセバスチャン・オジエとエルフィン・エヴァンスの2人に絞られ、トヨタのドライバーが3年連続のチャンピオンを獲得することが決まっており、オジエはエヴァンスに6ポイント差をつけることができれば最終戦を待たずに8度目のワールドチャンピオンに輝くことになる。

 また、マニュファクチャラータイトルでもトヨタは61ポイントをリードしており、今週末、ヒュンダイがトヨタを10ポイント以上引き離す結果を出せなければトヨタのタイトルが決定する。

 ラトバラは、栄光の瞬間が近づいていることを認めながらも、ここからが正念場だと考えている。

「スペインのターマックステージはWRCの中で最高だし、僕も現役時代は心からドライビングを楽しんだ。今年は昔のようにオールターマックラリーとして開催されるので、選手権をリードしている我々のドライバーたちは初日をトップで走っても路面を覆うルースグラベルの掃除をしなくていいのは助かる」

「ドライバーズタイトルを獲得できるのが、トヨタのドライバーだけに絞られたのは我々にとって非常にエキサイティングなことだが、チームとしての最大の目標は、もちろんマニュファクチャラーズタイトルを獲得するために、できるだけ多くのポイントを獲得することだ。チャンスは十分にあるが、望む結果を出すためには、事前の準備やラリー中の作業をしっかり行う必要がある」