WRC2022/08/17

ファビアRS Rally2のデビューは、来年まで延期?

(c)Skoda

 シュコダ・ファビアRS Rally2の世界ラリー選手権デビューは来年まで持ち越しされる可能性がある。

 新しいファビア RS Rally2 は、シュコダ本社があるチェコのムラダ・ボレスラフで 6 月の初めに発表された。当時、シュコダ・モータースポーツの責任者であるミヒャル・フラバネクは、このマシンが 9 月初旬のアクロポリス・ラリーで世界ラリー選手権にデビューすることを示唆、それに先駆けて来週末にチェコのホームで開催されるヨーロッパ選手権のバルム・チェコ・ラリー・ズリーンにおいて国際デビューを果たすと考えられてきた。

 しかし、アクロポリス・ラリーでニューマシンのデビュー戦に挑むはずだったアンドレアス・ミケルセンは公開されたエントリーリストでは現行スペックのファビアRally2エボでのエントリーとなっており、さらにチェコ・ラリーでもヤン・コペツキが同じく現行スペックのファビアRally2エボでのエントリーとなっている。

 ファビア RS Rally2 のそもそものデビューは、ラリー・フィンランドが第一候補であり、8月1日のFIAホモゲーションによって出撃準備は整うはずだったが、自動車生産用部品のサプライチェーンが正常に機能していないため、このデビュー計画は見送られている。そして、世界的な困難な状況により、ラリーカーのスペアパーツの部品調達に引き続き問題があることから、ラリーカーの製造と整備にも影響を与えているとの情報も囁かれている。

 ニューマシンの新たなWRCデビューの目標は、10 月に開催されるラリー・デ・エスパーニャと考えられているが、それが失敗した場合、2023年シーズンまで延期されることになる。

 7月に行われたボヘミア・ラリーで、ファビア RS Rally2 のセーフティカーをドライブしたミケルセンは、次のようにコメントしていた。

「新しいマシンの準備ができたら、すぐにスイッチすることになると思う。新しいマシンはテストでも好調なので、すでに自信はある。準備が整い次第、すぐにでも出発できる。しかし、最初のラリーがいつになるのか、僕は正確には知らない」