ERC2023/05/28

マクレー、ジュニアERCで本格欧州挑戦を開始

(c)ERC

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 マクレーの名前がふたたびヨーロッパの国際レベルのラリーに帰ってきた。18歳のマックス・マクレーは、先日行われたヨーロッパ・ラリー選手権のラリー・ポーランドにオペル・コルサRally4を駆って参戦、ジュニアERC 選手権6位でデビューした。

 英国チャンピオンのアリスター・マクレーの息子であるマックス・マクレーは、ジミー・マクレーを祖父にもち、叔父は故コリン・マクレーというラリーファミリーに生まれた。オーストラリア出身の彼は、マクレーは、ポルトガルのトップチームであるザ・レーシング・ファクトリーが運営するオペル・コルサRally4を駆ってラリー・デ・ポーランドで行われた今季のジュニアERC開幕戦に参戦した。

 将来を夢見る16人の若手ドライバーの一人としてジュニアERCに挑んだマックスは、初日はジャンクションでスピンしたあと電気系のトラブルにも見舞われて10位までポジションを落としてしまう。電気系の問題は完全に解決することなく、彼は最終日も悩まされ続けたが、それでも終盤に2番手タイムを2回、3番手タイムを1回記録して6位でフィニッシュした。

「決して楽なラリーではなかった。トラブル続きの週末を3回のトップ3タイムで締めくくることができたのは、本当によかったと思う。トラブルがあったことを除けば、いい経験になったし、多くを学ぶことができた。このラリーをフルに活用し、経験という点では最大限のものを得ることができた。リエパーヤでそれを活かせることを願っている」

 父アリスターは、息子のマックスがジュニアERC選手権で国際レベルでの学習プロセスを開始したことは、正しいアプローチをしたと考えている。

「あまりこのマシンの経験がないなかでスタートしたが総合的にはよくやったと思う。競争力があるだろうと思っていたが、こういう結果になるとは思っていなかった。トラブルは仕方のないことだ。マックスは1年を通して学び、経験を積み、プロセスを構築していくだろう」


 ジュニアERCは、Rally4およびRally5カーをドライブする27歳以下対象のドライバーを対象に、今季はハンコックタイヤのワンメイクで行われており、次戦は6月16日から18日までラトビアで開催されるラリー・リエパーヤとなる。第1ラウンド終了後の暫定ランキングでは、オーラ・ノーレが首位に立ち、その後をノルベルト・マイオールとビクター・ハンセンが追う展開となっている。