WRC2022/08/16

マクレー、2023年のジュニアWRCを視野に入れる

(c)wrc.com/WRC promoter

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 マックス・マクレー(写真左)は、父アリスターと叔父コリンの背中を追って、来シーズンのFIAジュニアWRC選手権に参戦することを目標としている。

マクレーJr.は先週、ポーランドでフォード・フィエスタRally3をテストし、2023年にジュニアWRC参戦プログラムを行うための資金を調達するために動いている。

 彼は2020年に地元の西オーストラリアでキャリアをスタートさせた後、多くの時間をホームで戦ってきた。

 この夏、18歳の彼はイギリスとアイルランドを訪れ、1995年の世界チャンピオンであるコリンに敬意を表して開催されたマクレー・ラリー・チャレンジやイギリス選手権のラウンドなど、一連のイベントで経験を積んできた。

「以前からジュニアWRCをやりたいと思っていたが、実際にマシンに乗ってみたら、そこは僕が行くべき場所だと感じたんだ」とマクレーは熱っぽく語った。

「あのマシンで世界ラリー選手権のラウンドをドライブできる素晴らしいチャンスを掴むために、僕たちは今、一生懸命頑張っている」

 マクレーは今回、1日のテストで160kmを走破した。

「オーストラリアのラリーから世界選手権に舞台を移すことは、予算的にもステップアップになるが、スウェーデンのスノーやクロアチアのターマック、そしてサルディニアやエストニアのようなラフでスムーズな高速グラベル路で、最高レベルのラリーを経験できる素晴らしい機会だ」

「来年のカレンダーがどうなるかわからないが、それらの夢のようなイベントは経験を積むためには素晴らしい舞台だ」

 丸1日のターマックテストを終えたマクレーは、Mスポーツ製のフィエスタ
Rally3について、次のように語った。

「とても印象的なマシンだ。このマシンがどんなパフォーマンスをするのか頭の中に描いていたが、想像以上によかった。僕が非常に気に入っているのは、必死に取り組めば取り組むほど生きてくるマシンで、多くのものを与えてくれることだ。245bhpのパワーと約400Nmのトルクがある。Rally4マシンと比べて、5速に非常に早く到達する」

 マクレーは160kmのテスト中、何度もマシンのセットアップを変更した。

「Mスポーツ・ポーランドチームは素晴らしかった」と彼は語った。「基本的なセットアップをしてから、マシン全体に多くの変更を加え、それがどのように反応し、ドライブするとどのような感触かを確認した。あのようなチームと一緒に一日作業することができて最高だった」

 マックス・マクレーの父アリスターは、ヒョンデと三菱でのワークスチームのドライバーを含め、WRCで77ラウンドに出場した。弟のコリンは、スバル、フォード、シトロエンで活躍し、WRCで25勝を挙げた。最年少WRC王者の記録は未だ破られていない。