WRC2020/12/28

ミケルセン、WRC2とともにERCにも参戦へ

(c)TOK Sport

 2021年シーズンにTOKスポーツのシュコダ・ファビアRally2エボを駆ってWRC2への参戦を発表したアンドレアス・ミケルセンは、それと並行して同チームからヨーロッパ・ラリー選手権にも参戦する。

 ミケルセンは2017年にVWが排ガス不正発覚によってWRCから突然撤退したためにシートを失い、約1年後にヒュンダイに移籍したが、2シーズンにわたる不振の結果、2020年はWRカーでの出場の機会を得られなかった。

 ミケルセンは、2021年のWRC2とERCのタイトルを狙うとともに、WRCのトップカテゴリーへの復帰を目標にWRカーでいくつかのイベントに参戦することを諦めていない。彼は来季は参戦するすべてのイベントで優勝を飾ってワークスチームにアピールしたいと語っている。

「それが来年の僕の究極のプログラムだと思っている」とミケルセンは自身のYouTubeチャンネルの動画で語っている。

「常にマシンに乗れる。もちろん、自分が真に属していると感じるのはWRCで、このプログラムはWRCではないが、2022年には完全にWRCに復帰するという目標に向けて、これは良い足がかりになると思う」

「僕には来年、ひとつの目標があり、それは僕が参戦する全てのラリーを完全に制覇することだ。つまり、ERC全戦、WRC2全戦で優勝したい。来年は、すべてのラリーで最速のマシンになることが唯一の目標だ」

 ミケルセンは2021年はWRC2やERCにTOKスポーツから参戦するとともに、シュコダ・モータースポーツのためにマシンの開発を行うという。TOKスポーツは昨年もWRC2でチームタイトルを獲得、2019年にはクリス・イングラムがERCタイトルを獲得しているため、チームのマシンさえあればミケルセンはその目標を達成できる確信している。

「それを実現するためのマシンがある。シュコダが最高のRally2マシンを持っているのは間違いない。僕はこのマシンを愛しているし、このマシンで多くの時間を過ごすことができたら、2020年の時よりも良いパフォーマンスを発揮するだろう」とミケルセンは語った。

「また、僕たちが持っているテストプログラムでは、すべてのラリーに備えて準備ができているので、来年はどのようなラリーでも優勝できると確信している。それによって僕たちは2022年に向けて最適なポジションにつけると思う」

「2つの選手権に参戦すると共に2022年のマシン開発の一翼を担うという機会を与えてくれたシュコダとTOKスポーツに感謝すると同時に、非常にワクワクしている」

 このような忙しいプログラムがあるにもかかわらず、ミケルセンはWRカーをドライブするチャンスを。最も可能性があるのは、来年のWRCのドライバーズラインナップがまだ決まっていないMスポーツとの契約だろう。

「僕はそれに向けても努力している」とミケルセンは語った。「実現するにはスポンサーや投資家が必要になるかもしれないが、努力している」

 ミケルセンはまた、WRCラウンドには参戦しないとしても、イベント前のレッキには参加し、少なくともステージについて学ぶつもりだと語った。

 ミケルセンのシーズンは、1月21日から24日にかけて開催されるラリー・モンテカルロからスタートする。しかし、ミケルセンのコドライバーは、アンデルス・ヤーゲルが家庭の事情で彼のコドラバーを止めるため、ミケルセンはオラ・フローネと出場する予定となっている。