Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのエサペッカ・ラッピは、5カ月ぶりにフォード・フィエスタWRCのコクピットに戻ったが、わずか300メートル走っただけで復帰戦への期待は消滅することになった。
ラッピは今週土曜日にフィンランドで行われるヤムサン・アイヤット・ラリーにヤンプロ・レーシングのフィエスタWRCを駆って出場し、9月のラリー・エストニアにおけるシーズン再開にむけた準備を行う計画だった。しかし、金曜日の朝に行われたプレイベントのテストでラッピはスタート直後にマシンをターボ関連とみられるエンジントラブルによって止めることになり、明日のスタートを断念することになった。
ラッピは、3月に行われたラリー・メキシコで燃えさかるフィエスタWRCから脱出以来、初めてのラリー参戦を楽しみにしていたが、その計画は300メートル走っただけで終わりとなってしまった。
「明日のラリーにむけたテストで1回目の走行の300メール走ったところで、エンジンに関連した技術的なトラブルがあった」とラッピは語った。
「もちろんがっかりだ。我々にできることは何もないし、明日のラリーに間に合わせるためにはスペアが必要になるが、フィンランドにはスペアがない。もしそれをイギリスからもって来ようとしたらお金がかかる。だからこれで終わりだ」
世界ラリー選手権は9月初めに行われるラリー・エストニアでシーズンが再開されるため、ライバルたちがすでにいくつかのテストを開始している。ラッピは、可能な限り早くラリーカーをドライブするチャンスがほしいと語っている。
「僕はこんなに長い間ドライブしなかったことはこれまでなかった。シュコダにいた時も、プロになる前も、これほど長かった記憶はないよ」とラッピは語った。
「僕らは今週末にむけていくつかのアイデアを持っていて、いくつかの計画を立てていた。ここでしっかり準備して、そのあとのテストドライブに備えるつもりだった。300メートルを走っただけでその後は止まってしまった。ウォームアップにもならなかったよ」