WRC2021/08/22

新世代ファビアRally2、来季投入にむけ開発着手

(c)Skoda

 シュコダ・モータースポーツは、新世代ファビアをベースに開発している新しいRally2ラリーカーのテストを開始したことを明らかにするとともにテストカーの公式写真とビデオを公開した。

 2021年にモータースポーツ活動120周年を迎えたシュコダは、今年の7月にラインオフした第4世代のファビアをベースとしたRally2ラリーカーの開発に着手しており、モータースポーツの新たな10年に向けて準備を進めている。すでに最初のプロトタイプマシンが、チェコ、フランス、スペインのグラベルおよびターマックのステージにおいて、ヤン・コペツキ、アンドレアス・ミケルセン、エミル・リンドホルム、クリス・ミークなどがテストを行っており、2022年の競技デビューをめざしているという。

 シュコダ・モータースポーツの責任者であるミヒャール・フラバネクは次のようにコメントしている。

「Rally2カテゴリーのための全く新しいシュコダ・ファビアは、開発とテストの段階に入っている。幸いなことに、当社の技術者は、世界的に大きな成功を収めている現行のファビアRally2エボの開発プロジェクトの幅広いノウハウや専門知識を活用することができる」

 2015年5月にライムンド・バウムシュラッガーがオーストリア選手権でデビューさせたシュコダ・ファビアR5は、のちにカテゴリーの変更に伴いファビアRally2、さらにRally2エボと改名されることになったが、このカテゴリーのどのマシンよりも成功を収めており、今日までFIA世界ラリー選手権のサポートカテゴリーで9つのタイトルを獲得し、数多くの地域および国内選手権、約1400の総合優勝およびクラス優勝、そして世界中で約3.300の表彰台を獲得しており、累計で400台以上が販売されている。