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(c)ERC
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ヨーロッパ・ラリー選手権（ERC）開幕戦のラリー・ポーランドの予選ステージが18日に行われ、サンテロック・ジュニアチームから3度目のERC王者を狙うアレクセイ・ルクヤヌク（シトロエンC3 Rally2）が1分47.425秒のトップタイムをマーク、トーク・スポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン（シュコダ・ファビアRally2エボ）が0.899秒差の2番手タイムで続いている。
3.26kmのタルティステージで行われた予選ステージは、これに先駆けて行われたシェイクダウンでトップタイムを叩き出したロシアのニコライ・グリアジン（フォルクスワーゲン・ポロGTI R5）がフロントにダメージを負ったあとコース脇にマシンを止めるという波乱のスタートとなるなか、ルクヤヌクは1m47.425秒のベストタイムを記録し、今夜、ミコワイキで行われるスタート順選考会で明日の土曜日にリスタートする第1レグのスタートポジションを最初に決める権利を得ている。
ラリー前のテストで横転、マシンを大破させているルクヤヌクは、朝から数回の走行によって路面が荒れたコンディションとなったため、新しいマシンを準備してくれたチームのためにも冷静に走ることが重要だったと語っている。
「このステージはエキサイティングだったよ。ここではドラマもなく、走りきることが重要だったからね」とルクヤヌクは語った。
「テストでは計画に沿ってセットアップを調整する計画だったが、ジャンプのあとの右コーナーでオフしてしまい、計画が台無しになってしまったんだ。チームは木曜日の朝にもう1台のマシンを持ってきて、カラーリングの準備、グラベル仕様への調整、シートポジションの変更や車検のためにマシンの準備してくれたおかげで僕らはステージに立つことができる。とても嬉しい。残念ながらテストでのアクシデントのため、僕らは25kmしか走れなかったことには満足していないが、だんだんにペースをつかんで、明日からはプッシュしていくよ」
2位につけたミケルセンも、ステージエンドでここではラフな路面が気になったため慎重過ぎたかも知れないと語っている。「大丈夫だったよ、路面はとても荒れていたけれど、ここでは慎重すぎたかもしれないくらいだ」
トップから1.048秒遅れの3番手にはORLENチーム・シュコダ・ポーランドのミコワイ・マルツィック（シュコダ・ファビアRally2エボ）が続いたが、彼はエンジンに問題があったと不満そうにしている。「ベストを尽くしたが、ポップオフバルブが2回も開いてしまったので、いい走りではなかった。プッシュしているときに、ポップオフが開くと腹が立つよ」
ニル・ソランス（シュコダ・ファビアRally2エボ）もまた、ストレートでポップオフバルブの問題を訴えながらもマルツィックから0.68秒差の4番手、モータースポーツ・アイルランド・アカデミーのカラム・ディバイン（フォード・フィエスタRally2）がさらに0.32秒差の5番手で続いている。
ラリー・エストニアに出場するとみられるドライバーたちにとってはポーランドのグラベルは絶好のウォームアップのチャンスになりそうだ。ドイツ王者のファビアン・クライム（フォルクスワーゲン・ポロGTI R5）が6番手、フランス・チャンピオンのヨアン・ボナート（シトロエンC3 Rally2）は7番手、ヒュンダイ・ラリー・チーム・イタリアのウンベルト・スカンドラ（ヒュンダイi20 R5）が8番手で続いている。
今年もふたたびチームMRFからERCに参戦するクレイグ・ブリーン（ヒュンダイi20 R5）は最後のジャンクションでブレーキをミス、オーバーシュートしてしまったため8.184秒遅れの19番手タイムとなっている。
なお、コースオフしたグリアジンは、ラジエーターに詰まった柔らかいグラベルを掃除したあとコースに復帰、どうにか15分遅れでフィニッシュしている。彼のフロントスポイラーには大きなダメージがあるものの、幸いにもラジエーターには問題なかったようだ。
「最初のコーナーは、最もグラベルがソフトなコーナーで、シェイクダウンの2回のパスでは問題なかったが、そのあと大きなわだちができていたため、大量の土を掘ってしまいラジエーターをグラベルでふさいでしまったんだ。そのためにマシンを止めただけで問題はない」
なお、予選トップ15名のドライバーによるスタート順選考会で、一番時計をマークしたルクヤヌクは明日のステージを15番手という最後尾からスタートすることを選択、予選2番手のミケルセンも14番手を選び、以降も予選上位の順に後方からのスタート順が選ばれている。ミスによって予選トップ15を逃したグリアジンとブリーンが何番手で明日をスタートできるかどうかについてはまだ発表されていない。
