JAPAN2024/04/15

新井大輝がファビアR5で今季全日本初優勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 2024年全日本ラリー選手権第2戦ツール・ド・九州が4月13〜14日に佐賀県唐津市で行われ、Aheadモータースポーツ・レーシングチームの新井大輝/松尾俊亮(シュコダ・ファビアR5)が後続に40秒差をつけて圧勝を飾った。

 曇り空となった土曜日の朝、唐津神社でスタートを迎えたツール・ド・九州は、いきなり波乱の幕開けとなった。オープニングステージのSS1ミカエリノタキをスタート後、わずか1kmの左コーナーで奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリスRally2)がコースオフ、リタイアとなってしまった。

 ここで素晴らしいベストタイムを叩きだしてラリーをリードしたのは新井大輝だ。10.38kmのこのステージで2番手タイムの福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアRally2エボ)に11.5秒もの差をつけてラリーをリード、3番手タイムの新井敏弘/井上草汰(スバルWRX S4)は13.5秒差、開幕戦勝者の勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリスRally2)はターボの問題でペースが上がらず14.6秒差の3位と出遅れてしまった。

 新井大輝は旧スペックのシュコダにもかかわらず、開幕戦で問題の出たトランスミッションもリビルトして唐津に臨んでいる。彼はその後も圧巻のペースを刻み続け、6ステージすべてでベストタイムを奪い、2位へと浮上した勝田に40.2秒もの大差を築いてラリーを折り返すことになった。

 新井大輝は最終日、シーズンをフルで戦うマシンを労るようにペースをやや落とす場面はあったものの、それでも2位の勝田に40.4秒差をつけて今季初優勝、2020年以来、3年半ぶりに全日本のポディウム頂点に帰ることになった。

 3位には福永、4位には新井敏弘が続き、5位には田口勝彦/北川紗衣(トヨタGRヤリスRally2)、6位に眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリスDAT)、7位に鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が続いている。

 また、JN-2クラスは三枝聖弥/船木一祥(スバルWRX STI)、JN-3は長?雅志/大矢啓太(トヨタGR 86)、JN-4は高橋悟志/箕作裕子(スズキ・スイフトスポーツ)、JN-5は河本拓哉/有川大輔(マツダ・デミオ)、JN-6は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・アクアGRスポーツ)がそれぞれクラス優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権第3戦久万高原ラリーは、4月26〜28日に愛媛県上浮穴郡久万高原町で開催される。